新型肺炎が猛威を振るう中328日から中国への入国が大幅に規制されビザを持っている外国人についても基本は入国停止。それ以外(中国籍)で入国する場合は全員検査の実施と集中隔離施設における2週間の隔離実施が決定。

春節休暇で日本に戻ってから2ヶ月弱が過ぎていた。仕事はリモートで行っていたがこのタイミングを逃すと戻れなくなる可能性もあり家族とも相談し単身で上海に戻ることを決断。特殊な時期で貴重な体験でもあるので行程を含め記録として残します。

念の為機内ではマスクゴーグル、使い捨てレインコートで。防護服を着ている人も。

 

 

329日(日)9時半発 NH919成田発

関西から新幹線と成田エクスプレスを乗り継いで成田空港近くのホテルに前泊。新幹線も成田エクスプレスもガラガラ状態。日本も大変な状況。異様な光景。

新大阪から東京へ向かう新幹線。
成田Express。乗客はこの車両で私一人だった。

 

 

ホテルシャトルバスで成田第一ターミナルに。

空港は閑散としているが、中国へ帰国する人達で行列。事前チェックインをしているので荷物だけを預けようとすると全員検温するので並んでくださいとの事。仕方なく列に並ぶ。防護服やゴーグルをかけている人が多数。

チェックイン時に検温。

並んでいたがそれほど時間かからずチェックイン。

ひと気のない成田空港。

 

 

機内にて。

飛行機に乗るとCAは全員マスクと手袋を着用。

ビジネスクラスは満席だったがエコノミークラスは3割から4割の乗車率。乗客はみんな不安そうな表情。いつもとは違う雰囲気。

機内で「中華人民共和国出入境健康申卡」を渡され正直に書くように何度も放送と注意を受ける。

 

11時40分定刻に上海浦東空港に到着。

飛行機の中で検疫官が来るのを待つように指示。しばらくして数名の名前が呼ばれ先に降りる。トランジットの乗客だった様子。それほど時間はかからずに全員が飛行機を降りる。

 

面談

飛行機を降りると列に並び防護服を着た係員に多数のブースが並んだ場所へと誘導される。歩くルートは全て指定されている。ブース内で乗客一人一人に対して「中華人民共和国出入境健康申卡」を元にヒアリング。内容は「どこから来たのか?」「2週間以内で誰に会ったのか?」「その人との関係は?」等々の基本的な質問。約10分程度。係員はとても丁寧な印象。

 

コピー

面談が終了するとそのまま通路に従って進むように指示を受ける。通路の先には警察とコピー機。警察の担当者が「中華人民共和国出入境健康申卡」をコピー。広い場所で防護服を着た警察とコピーだけの光景は異様な印象。

 

衛生検疫

コピーが終了すると「中華人民共和国出入境健康申卡」を持ってそのまま衛生検疫。自動認証の通路(パスポートをかざして通るもの)の前で検疫官が「中華人民共和国出入境健康申卡」の再確認。通路も自動通過で形式的な印象。その後テーブルがありそこで再度検疫官の簡単な面談(二重のチェック)を実施

 

衛生検疫

 

 

荷物のピックアップ

この時間は日本からの一便だったのでターンテーブルが回っているのはひとつ。荷物をピックアップし通路に従って空港外に出る。形式的ではあったが荷物はX線検査を受ける。

広い浦東空港でターンテーブルが回っているのは一つ。

 

 

通路を進み空港外に出るといつもとは違う様子。黒い壁が一面に張り巡らされ外が見えないように変更。空港と言うよりは大きな検疫場のような雰囲気。いつもとは明らかに違う雰囲気。通路の途中で「机入境旅客信息二维码」をスキャンし記入。

空港から外へ向かう通路。

 

 

各区の待機所

各区に分かれていて自宅がある最終目地である長寧区の待機所に行く。待機所には多数の係員。全員防護服。「机入境旅客信息二维码」をかざしパスポートとフライトチケットを預けるように指示されその通りに。28日から全員が集中隔離されると言う旨の誓約書にサインを求められる。とりあえずサインししばらく待機。それまではとてもスムーズだったがこの待機所で約2時間待たされる事になる。バスや集中隔離先であるホテルとの連絡に時間がかかっているような印象だった。待機している間に自宅がある地区の居住委員会の担当者から「何かあればサポートするので」と電話が入る。不安ばかりの行程でこの電話は心強かった。

 

上海の各区への待機所への案内板。
長寧区の待機所の様子。
防護服を着た職員が常に見回る。
各区待機の様子。全員防護服着用。
係員が常に消毒

 

 

集中隔離施設に移動。

パトカーに先導され集中隔離先に。ホテルだとは伝えられていたがどこのホテルかは教えてもらえず。バスで1時間ほど走り虹橋空港第1ターミナル近くのチェーン展開しているホテルの前に止まる。ホテルの前にはテント(検査をする場所なのかどうか?説明はないまま)集中隔離のはずが自宅隔離を希望している人が数人(妊婦さんやアレルギーがある人)いたが妊婦さん以外は「自宅はダメ」と撤回される。

 

ホテルに着いて個人情報の記入をQRコードでスキャンし記入。部屋番号を渡され小さな荷物を持って部屋に入る。エレベーターはシートで覆われ使えない(感染を防ぐ目的)小さな荷物を持ち階段で6階まで上がる。20時前ということもあり階段の入り口にはカップラーメン。「部屋から出ないように」と指示を受ける。別の人が「外(フードデリバリー)はいいのか?」と聞くが「ダメだ」と一言。大きな荷物は消毒をしてから運ぶので後で取りに来るように指示される。

検査があると思っていたが取り急ぎ今日はないと指示を受ける。

 

隔離生活スタート

食事は7時、11時、17時の3回。1日2回の検温。フロントには電話は通じるが入って来たのが裏口のような場所で実質はホテルと言うよりは集中隔離場所として機能している印象。水は言えば持って来てくれる。タオルは交換してくれるがシーツを含めそれ以外については交換なし。特別な隔離期間と言う事でホテルの担当者も部屋には入れない。掃除も出来ないとの事。

高級なホテルではないが清潔で内装も新しい部屋で、費用は食事込みで1泊200元(約3000円)の個人負担である。

高額な負担ではないのでひとまず安心。

 

昼間の様子。窓の外は車も人もまだ少ない印象。
朝食
昼食
夜御飯

 

 

これから部屋から一歩も出れない2週間の隔離生活、

幸いwifiも問題ないので可能な限りまた情報をアップ致します。